AR津波カメラ フィールドミュージアムは、東日本大震災により発生した津波の「高さ(浸水深)」を被災地内の「その現場」で再現するものです。スマートフォンに内蔵されたGPS機能を用い、その場の緯度経度を計測、その値をネットを介してサーバへ送り、「その場」の浸水深を「今見ているカメラ画像」の上に再現します。
従って、もしこのアプリを「津波に被災しなかった場所」で起動した場合、「被災範囲外」と表示されるのみなのでその点にご注意ください。また現在、本アプリの利用範囲は、岩手県大船渡市・陸前高田市、宮城県気仙沼市の三市の領域に限定されており、そのエリアは、http://nabla-zero.jp/iphone/museum_map.htmlで確認できます。
今回の津波の被災範囲や浸水深については様々なデータが作成・公開されています。このアプリでは、国土地理院による「浸水範囲概況図」等から浸水深の推定値を求め、その値をサーバ側からネットを介してスマートフォン側にフィードバックさせています。しかし、あくまで推定値であるため、細かい部分で誤差や誤りを含むものと思われます。そこで、「その場の本当の深さ」をご存じの方にその値を簡単な操作でサーバ側にお送りいただき、そのデータを収集することでより正確さを向上させる、すなわち、より多くの方がこのアプリに「参加」することで、より正しい「深さ」が再現できる機能を付加しています。
使い方
使い方のビデオはこちらからです。
http://www.youtube.com/watch?v=1Jak2EchHZk
1.アプリを起動(あらかじめ、GPS機能をONにしてください)
2.GPSが動作し、今いる位置の緯度経度を計測し、その値をサーバ側に送信、その場の津波浸水深等のデータを自動的に取得します。この動作は通常10秒程度で終了しますが場合によっては、最大で1分以上必要な場合もあります。
3.画面が切り替わり、①にその場所の推定の津波の高さ(浸水深)が設定されます。
4.続いて自分の身長、津波を投影したい対象物までの距離を入力(最小5m)します。できれば、対象物までの距離は巻き尺などを使って正確に測定してください。この距離が正確なほど津波の表示が正確になります。
5.OKボタンを押します。
6.スマートフォンを「縦長」に持ち、建物の壁面等の垂直部分に正面から見て分かりやすい目印(高さは任意)を設定し、画面中央の十字の部分を合わせてタップ
7.画面の下から1/8の位置に表示される十字をスマートフォンを傾けるようにして5と同じ目印に合わせ、OKをタップ。この時、スマートフォンの高さを変えずに角度だけを変えるようにします
8.スマートフォンを同じ高さに保持して角度を変えると東日本大震災の際の「その場の津波の高さ」がカメラの現実の画像の上に水色で表示されます。
9.もし、その高さが明らかに違っていたり、また、津波に襲われた範囲に誤りがあった場合、その旨、レポート画面に必要事項を記入の上、データを送信してください。その際、開発者からのフィードバックを希望される場合は、あわせて連絡先のメールアドレスをご記入ください。
ご記入いただいた情報はこのアプリの改良以外の目的には一切使用致しません。 また、ご記入いただいたアドレスは、津波浸水深データまたはアプリケーションの更新をお知らせする目的以外には、原則、利用致しません。